損益分岐点を意識しながらの会話が自然になってきたサイトウ製作所。売上、生産量、利益率、給与、設備投資・・・

株式会社サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所

齋藤社長

売上、生産量、利益率、給与、設備投資・・・ランダムに挙げたが、企業運営に関わるこれら指標について、サイトウ製作所の社内では、損益分岐点を意識しながら、自然と会話ができるようになってきていると言う。
 「コロナ禍を乗り越え、全社的に前進でき得た自信とも深く関わっていると思う。臨機応変、変幻自在という、対応の重要性を認識しつつ、先のことが読めない中で、一人一人がそれぞれの立場で、目の前のことをしっかりとやり抜く。市況は確かに最悪かと思うが『ネタ』はあると思う。6000アイテムの即納体制は継続させていきたい」と齋藤社長は語る。
 働き方改革に呼応し、残業せずとも、生産量を上げ、納期の確からしさを向上させてゆく工夫が積み重ねられ、待遇の面でも成果に結実してきた。
 「残業ゼロの達成を目指す中で、生産量アップが成し遂げられた裏で様々な工夫が積み上げられて来た。必要な時に、必要な量を供給していくために、たとえ5本、10本でも、利益確保含めて『上手く』つくる=面倒を価値に変えることをこれからも実践していく考えだ」。
 この効果は、研究開発に向けの投資も拡大にも繋がっている。
 ところで、展示会については、国内ばかりか、欧米でも、計画的に出展している。
 「現在、国内外の社内シェアではおよそ8対2だが、10年くらい前から、金額ベースでは増加傾向が続いている。結果、海外比率も少しずつ増えてきて、現状では世界25カ国に供給するに至っている。代理店による拡販や展示会等も含め、徐々に認知度が上がってきたおかげだろうと思う」。