MEX金沢イスカルジャパンブース訪問。松浦支店長が新製品4点に言及。
和氣営業本部長(左)と松浦東海・北陸支店長
MEX金沢のイスカルジャパンブースを訪問し、和氣営業本部長と松浦東海・北陸支店長に1月以降の足取りとMEX金沢でのアピールポイントを聞いてみた。
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切削工具を取り巻く環境は、現状でもあまり芳しくない。
和氣本部長は「弊社の営業成績は、一般的な市況の水準に比べれば悪くない。特殊対応案件などによって『底上げ』が図られたからだが、かと言って、安心できるレベルではないのも事実。6月の折り返しから今年後半に向けて、TDP活動を核に据え、加工ユーザーのトータルでのコストダウンを一段とギアを上げていきたい」と意気込む。
TDPとは、「Tool Doctor Program」の略で、固定費などの見えないコストを含む、トータル加工コストを見える化することで、加工現場の生産性を向上し製造原価低減を図る、イスカルジャパン独自の取組みである。
一方、松浦支店長からはMEX金沢出展のなかで新製品4点が紹介された。
「言わずもがなではあるが、新製品には弊社の最先端技術が投入されており、従来以上の成果が期待できる。今年は少なくとも30点以上を計画しているが、今回は先行販売されている新製品に絞って紹介したい」。
順を追ってみてみよう。
まずは「WHISPER―LINE」。防振機構搭載のヘッド交換式ボーリングバー。突き出しの長い加工でも、ビビリを抑えることができ、最大加工深さ10×Dまで対応する。
続いては「LOGIQ―6―TURN」。先端角だけ55度、あとは60度の6コーナ仕様という「倣い加工」を容易に行うISOインサートチップ。切削抵抗、消費電力ともに抑え、コスト面での優位性も備える。
業界初の3枚刃ヘッド交換式ドリルとして、最強・最速を誇る「LOGIQ―3―CHAM」は、一般的な2枚刃のヘッド交換式ドリルと比較して、最大50%の生産性アップが可能と言う。この度カウンターボーリング用ヘッドを新たにラインナップした。特に鋳物加工で多く見られる、「鋳抜き穴」のボーリング加工用としても、注目されている。
最後となるのが、幅広い加工に1本で対応できる、多機能オールインワンカッター「QUICK―D―MILL」。無垢材への穴あけ、肩・溝加工をはじめ、その他のミーリング加工全般に対応可能。インサートは中心刃と外周刃の両方に使用でき、計4コーナが使える。