EMドリルモジュラーなど新製品4点出展。
リーマンショック以降、右肩上がりの成長 「10月時点で前期売上に到達した。リーマンショック以降、右肩上がりで、毎年過去最高の業績を更新している」と、語る竹内廣治社長。
好調の理由を伺うと、「当社製品がようやく浸透してきた」という。
同社が日本法人として設立したのは2003年。当初は、ねじ切りカッターをはじめとする工具が売れなかったそうだ。
「当時は、国内に五軸加工機もなく、当社の工具にマッチする機械が少なかった。その後、機械やホルダの剛性が向上し、高速度加工を制御できる機械も登場した。5軸加工機も普及して、ユーザーがこれにあった工具を選ぶようになった」と、設立から10年経過した頃から同社製工具が活躍できる環境が整ってきたという。
その頃から、「ねじ切りカッター、ヘリカル加工用工具、タップ、そしてエンドミル(耐熱合金用エンドミル、サークルセグメントエンドミル)が浸透し、当社製品の良さを理解してもらえるようになってきた」そうだ。
「JIMTOFでは、新製品のPRとともに、既存製品の更なる浸透を」と、語る竹内社長。
今回、新製品として、「EF‐ドリルモジュラー」、「イノーム‐Z‐X‐PM」、「フランケン カット&フォームエンドミル」、「フランケン ファイバーカット」の4点が出展される。
超硬ヘッド交換式ドリル「EF‐ドリルモジュラー」は、超硬ソリッドEFドリルで培われた独自のドリル切れ刃を採用し、切りくず排出性を向上したフルート設計とセンタースルー穴を持つ、タップの下穴加工に最適な工具となっている。ドリル径φ14~32を用意。
「イノーム‐Z‐X‐PM」は、高速同期加工用スパイラルタップで、最高級クラスの粉末ハイス(PM)を使用し、Vc=80(m/min)までの高速加工に対応(被削材による)する。
「フランケン カット&フォームエンドミル」は、切削加工とフォーミング加工を組み合わせた新しい加工プロセス、ミリングでポリッシュと同等の面粗さを達成できるという特長を持つエンドミル。工具径φ6~12を用意。
そして、「フランケン ファイバーカット」は、CFRP、GFRP、AFRP等の複合材料専用のエンドミルシリーズで、複数の刃型、左右ねじれ角、ドリル刃付きなど多彩なラインナップで複合材料加工をフルサポートする。
また、注目製品として、増速ギアユニット内蔵のタップホルダー「スピードシンクロモジュラー」、「フランケン サークルセグメントエンドミル」、「フランケン トロコイドエンドミル」、エンドミル用パワーチャック「FPC」も出展する。