オーエスジーがメカトロテック会場で新製品3点揃い踏み。
キャンペーン商品の提案でユーザーを訪問する営業スタッフ
- トピックスを挙げれば、新たな生産体制構築を目指しているNeo新城工場の建設の状況は骨組みがほぼ、完成し、来年春竣工に弾みをつけている。
- 話題を開幕目前に迫ったメカトロテックに移すと「新製品3点をアピールポイントに設定した」。 リリース順で見ていくと、まず、紹介されたのが昨年のJIMTОFで披露された油穴付き超硬ロングドリル「ADО‐40D・50D」だ。
- 深穴50Dまで見据えるこの工具の特長は、何と言っても切りくずの分断と安定性、そして排出への配慮であろう。
- 「Rギャッシュ形状を採用し、剛性の高い25度ねじれを備え、さらに新たな溝仕様によって、剛性にも着目した」と言う。
- EgiAs(イージアス)コーティングの採用で、高い耐摩耗性・耐熱性に加え、じん性に秀で、長寿命と寿命の安定化を図っていくことも付記したい。
- 8月にリリースされたADОシリーズの小径タイプ「ADО‐MICRО」が、メカトロテックを機に本格販売に入っていく。
- 「全67アイテムを揃えた。2D・5DがΦ0・7ミリ~Φ2ミリ、12D・20D・30Dでは、Φ1ミリ~Φ2ミリ。深穴でも安定加工を約束するダブルマージンを採用しているほか、深穴でもノンステップ加工を可能とし、加工能率で従来製品比およそ9倍を実現。さらに優れた表面平滑性を誇るIchAda(イチャーダ)コーティングを採用している」。
- で、残る3点目だが、これは、高硬度鋼用ボールエンドミルの高能率型4刃AE-BM-Hと高精度仕上げ用2刃AE-BD-Hの2種類をMECT2019に合わせて発売する。両製品とも、高いボールR精度で、表面には高硬度鋼向け革新的新コーティングのDUROREY(デュ―ロレイ)コーティングを採用している。DUROREYコーティングは、SiC含有の超耐熱層と超微細ナノ周期積層構造によって、高い耐熱性と耐摩耗性を有しつつ、優れたじん性を発揮する。高硬度加工においてもチッピングを抑制し、工具の長寿命化を実現する。
- 高能率型4刃AE-BM-Hは、強いスパイラルカーブ形状で、切削抵抗を低減し、安定した長寿命加工を実現。先端部の中心部は2枚刃仕様で、平坦部加工においてもむしれを抑制し、加工面精度を向上。中心部を2枚刃にすることで、チップポケットを確保し、切りくず詰まりを抑制する。さらに、優れたボールR精度で、荒から中仕上げまで幅広く適応可能。不等分割の採用で、多刃化に伴う課題「びびり振動」を抑制し、高能率加工を実現する。
- 高精度仕上げ用2刃AE-BD-Hは、可変ネガスパイラルギャッシュを採用。先端部は強ネガでチッピングを抑制し、外周部に行くにつれて弱ネガで切れ味を確保しつつ、弱ねじれとの組み合わせで耐チッピング性が向上。中心部を厚くすることでボール先端のつぶれやチッピングを制する。優れたボールR精度とシャンク精度で、シュリンクホルダに最適なショートタイプもラインナップし、コーティング表面の平滑化処理で加工面精度向上をはかっている。2020年2月には、高精度仕上げ用2刃ロングネックタイプAE-LNBD-Hの発売を予定している。
- 会期中、直接、オーエスジーブースに足を運んで、実際に手に取って、スタッフに質問を投げかけてみよう。現場での困ったに対応する「解」が見つかるはずだ。
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