バリ取り作業の自動化を提案、推進するカトウ工機。バリ取りホルダで人手不足対応
ロボットテクノロジージャパンでは、バリ取りの自動化を提案
人手不足に伴い、バリ取りの自動化ニーズも高まっている。
玉置営業部長は「手作業から自動化へ‐。ニーズに応じて、バリ取りホルダをシリーズ化していく中で、お問い合わせいただく機会も増えてきた」との手応えとともに「フローティング機構を導入し、傾きにプラスして縮んだり、伸びたりしながら寸法誤差を吸収しつつ、ワークの輪郭に倣って表裏両面のバリ取りができる。伸縮にはバネを活用しているが、その設定も弱、中、強と強さを加減でき、手の動きに近い作業が行える」とバリ取りホルダの特長を概説する。
アルミや鋳物などの加工現場で採用が増えており、需要層で見れば、自動車関連分野が多い。
「マシニングセンタ、ロボット双方への装着が可能だが、ロボットの場合はテスト加工も必要になる。仕上げに関わる精密バリの除去がメインターゲット。大型ワークへの対応も可能だ」。
カトウ工機では現在、タップホルダ、バリ取りホルダが2本柱。
「タップの折損などでは、弊社のタップホルダの採用による解決に、実績を含め期待されるケースが多い。最近は減産傾向にあるが、建機や造船といった大きなワークへの対応で実績を積み重ねてきた。海外案件のほとんどを占める中国では、風力発電関連で採用頂いている」とタップホルダの動向に言及する。
9月のIMTSの視察と代理店の開拓、ベトナム(ハノイ)、タイの展示会出展と、海外需要への対応にも抜かりはない。