バリ取りの自動化提案に注力するカトウ工機。テストカット、デモ機貸し出しに積極対応
JIMTOFブースの様子
人手不足に伴う対応として、カトウ工機はバリ取りの自動化アピールに余念がない。
玉置営業部長は「今回のJIMTOFでも、ロボットを駆使し、バリ取りの自動化提案に注力した。来場者の反応は上々で、ワークをお預かりしてのテストカットやデモ機の貸し出しなど、今後、フォローしていく機会にも恵まれた」と振り返る。
フローティング機構を導入し、傾きにプラスして縮んだり、伸びたりしながら寸法誤差を吸収しつつ、ワークの輪郭に倣って表裏両面のバリ取りを可能とするバリ取りホルダ。伸縮にバネを活用するが、その設定も弱、中、強と、強さを加減でき、手の動きに近い作業が行えるすぐれモノだ。
「バリ取りは加工現場にとって、今でも古くて新しい課題。しかも、時代の要請は自動化にある」とのニーズを確認しつつ「国内需要発掘のひとつの手立てとして、タップメーカーとのコラボを追求し、情報の収集に力を入れている」と言う。
新たな市場開拓とも絡むが、玉置部長から、海外比率を上げていくことが課題に挙げられた。
「中国、韓国、インド、ベトナム、北米・・・代理店の発掘を意識し、それぞれの国で開催される展示会に顔出ししているが、なかでも韓国は、自動化がブームを迎えている。タイメタレックス出展のあと、来年1月にはインドの展示会、IMTEXの視察を考えている」。