新製品、刃先交換式高送りカッタ「SKS‐G㈼形」とミラーボールインサート「BNM‐SS形」を披露するダイジェット工業
BNM-SS(左)とSKS-G2(右)
- 新製品の出展と同時にキャンペーンを打っていく‐ダイジェット工業は、メカトロテックで刃先交換式の高送りカッタ「SKS‐GⅡ形」とミラーボールインサート「BNM‐SS形」の披露に合わせ、新「嵐」キャンペーンを本格的に展開していくことになった。
- 嵐とは、「荒(あら)」と「仕(し)」、すなわち、荒の工程で「SKS‐GⅡ形」を適用し、仕上げの工程をミラーボール「BNM‐SS形」で対応していく、この2工程での活用を訴える、遊び心くすぐる新たなキャンペーンのネーミングだ。 製品の特長をなぞっていこう。
- まずは、高送りカッタ「SKS‐GⅡ形」。ターゲットは、金型の高能率荒加工およびチタン合金などの難削材加工だ。
- 刃先交換インサート10タイプ(カッタ径25ミリ~80ミリ)および同14タイプ(カッタ径50ミリ~160ミリ)の2種類をラインナップ。4コーナー仕様の経済性ばかりか、加工形態に合わせて選択を可能にしている。
- 本体は荒加工に最適な「Gボディー」を採用。切りくずの排出性に優れるばかりか、剛性重視のボディーバランスも兼ね備えている。
- 刃先交換のインサート材種は「JC8118」「JC8050」「JC7550」の3種類。一般鋼からステンレス、チタンなどの難削材まで対応する。
- 本体ボアタイプは径50ミリ~160ミリ、本体モジュラータイプは径25ミリ~42ミリというサイズバリエーションを備える。 初年度販売目標1億円。
- 一方、刃先交換式エンドミル「ミラーボール」用のインサート「BNM‐SS形」は、新PVDコーティング「DHコート」と超微粒子超硬合金の組み合わせによる新材種「DH108」を採用。汎用材種として一般鋼からプリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄など幅広い被削材に対応する。
- S字刃形ながら、R精度は+-0・006ミリ以下と、ソリッドボールエンドミル並みの高精度が期待できる、三次元形状仕上げ加工を狙う。
- サイズは3R(径6ミリ)から15R(径30ミリ)の8型番の構成となる。
- キャンペーンでは、「荒」部門の「SKS‐GⅡ形」でA、Bの2コースを設定。Aコースはインサート20個購入+他社カッタ引き取りによる本体1台サービス。Bコースはインサート規定数購入で本体1台サービスとなる。
- また、「仕」部門のミラーボール「BNM‐SS形」でもC、Dの2コースを設定。Cコースはインサート規定数購入で本体1台サービス。Dコースは、本体1本購入でミラーボールSSインサート2個サービスされる。
- キャンペーン実施期間は、ことしの12月29日まで。
- ダイジェット工業では、ワールドワイドでの展開を模索、欧州→日本→中国といった国別のプロモーションを実践していく構えだ。
- 「市場に合ったやり方を追求していく。EMOショーでは、独語のカタログを初めて製作、発行した。11月には、中国の展示会に臨む。当社のスタンスは、深堀加工、難削材、高硬度というキーワードを軸に市場への浸透を図っていくことに尽きる。軸はブレない」と広報担当者の思いも熱い。
- メカトロテック最終日の21日には、「SKS‐GⅡ形」を加工効率の向上の観点で解説していくワークショップが設けられる。乞う、ご期待。