予想以上の反応得たウインターキャンぺーン・ダイジェット工業。高硬度材加工向けに「ワンカット70」追加。ハード1ボール合わせインターモールド東京で要チェック。
ディーラー主催のプライベートショーにも積極参加。幅広いアピールを心がける
- 福井国内営業部長を訪問した。
- 「ウインターキャンペーンの反応は想像以上に手応えがあった。特にショルダーエクストリーム、スウィングボールネオは、早い段階で『売切れ』となり、軸モノのタイラードリルも動きが良かった」とウインターキャンペーンは上々の成果だったようだ。
- 昨年11月以降、中国、アメリカを中心に業績が下降局面を辿っていく中で、欧州は伸長したと言う。
- 「ドイツ、スペイン、ポルトガル、ルーマニア、チェコ、イタリア等、広範囲にわたり需要を刈り取っている状況で、その勢いに乗る形で3月からショルダーエクストリームを対象に代理店向けのキャンペーンをスタートさせた。この商材に絞ったのは、ユーザーニーズのマッチングが評価されたからだ」。
- 欧州の社内シェアは10%弱を占める。因みに国内外比率は57%対43%。
- 「国内は下期からトーンダウンしてきたものの、高能率カッターのEXSKS形やショルダーエクストリームといった新製品の売れ行きが順調に推移している」。
- 販売全体に占める新製品比率は3割近くとなり、特に勢いに乗る欧州は5割以上と活気づいている。
- 「課題に挙げている生産能力アップについては、大幅増を計画しており、一刻も早く供給面での不安を解消していきたい」。
- インターモールド東京、機械要素技術展(名古屋)を経て、7月からはサマーキャンペーンへと新たな「集約の場」も設定された。
- 「このほど、高硬度材加工向けの新製品『ワンカット70』をリリースした。先行するハード1ボールの深耕と合わせ、軸モノの強化を今後、図っていく。もちろん、高硬度材加工ならダイジェット、という市場での評価の浸透を狙ってのものだ」。
- 好評を得ている「ワンカット70」に新コーティングDH1コート及びコーナーRタイプを新たにリリースした。
- 「70HRC高硬度材加工を可能とするスクエアエンドミル『ワンカット70』に新コーティング被膜『DH1』を採用し、リニューアル。高硬度材の高速加工、長寿命化を実現し、さらなる加工効率と寿命向上を図るとともに、高強度なコーナーRタイプもラインナップし、高硬度材加工の高能率化に寄与していきたい」。
- 特長は以下の通り。
- ①心厚剛性のある本体設計により、工具の倒れを最小限に抑制
- ②独自の切れ刃形状により、切削抵抗を低減し中仕上げから仕上げまで対応
- ③新コーティング被膜「DH1」はナノ多層膜で構成され、耐高温酸化性・耐衝撃性・被膜靭性および密着性に優れる。他社製品比2倍の加工寿命を実現
- ④コーナーRタイプのR形状は、ネガリードギャッシュ形状を採用し、外周切れ刃との繋ぎを滑らかにすることで耐欠損性を向上させ高能率加工を実現 主な用途は60HRC以上の高硬度材、合金鋼、工具鋼など。荒~仕上げ向け。
- サイズ・価格は、スクエアタイプがΦ2ミリ~Φ20ミリ(全10形番):コーナーRタイプはΦ3ミリ~Φ20ミリ(R0・3ミリ~R1・5ミリ
- 全28形番)標準価格6940円~79900円(税抜き)。
- 初年度販売目標は5000万円。
福井国内営業部長