金型用工具、高硬度材用工具、穴あけ工具の最前線披露。新PVDコーティング材種は全製品に採用。

ダイジェット工業株式会社

JIMTOF2016では、主力の金型用工具、そして高硬度材加工用工具に加え、注力している穴あけ工具を広くアピールし、新規顧客の獲得を目指す。

 

海外シェアが社内の40%以上を占め、欧州支店を販売子会社化し、来年4月に営業開始を予定している同社については、海外へのアピールも気になるところ。今回は、欧州の有力代理店の来場を予定しており、更に結束を強める。

JIMTOF終了後は、キャンペーンの実施を予定。拡販へと繋げていく。  ここからは、今回の注目商品を概観したい。

 

マックスマスターは、低抵抗小型3次元チップを採用する両面4コーナ使用可能な高能率荒加工用工具。  チップ厚みを4ミリとし、断面強度を従来品比20%向上。炭素鋼加工で切りくず排出量Q=225㎤/minの高能率加工を実現(工具径φ50使用時)。L/D=6以上の長い突出しでも安定加工が行える。

エクストリームダイメイトは、タービンブレード加工を目的とした丸駒カッタ。  チップは黒皮級の両面8コーナ仕様。ヘリカル切れ刃により、切れ味と刃先強度を兼ね備え、新材種「JC7560P」との組み合わせでブレード材に多い難削材の加工でも長寿命を実現。チップ外周側拘束面がクサビ形状のチップ周り止め機構により、チップを確実に固定し、使用時のチップの動きや浮き上がりを防止する。また、不等分割刃を採用し、加工時のビビりを抑制する。

穴あけ工具TAタイラードリルは、先端角180度フラットの刃先交換式ドリル。ソリッドでは高価となる太径φ14からφ32を商品化。平面の座ぐり・穴加工だけでなく、傾斜面や交差穴加工でも下穴無しのノンステップ加工が可能。専用設計の本体と高剛性「Gボディ」により安定加工を実現。

 

以上の注目工具の他、同社の技術、「新PVDコーティング材種」、「モジュラーヘッドシリーズ」、「アルミ合金加工用工具」にも注目したい。

新製品だけでなく既存商品にも新PVDコーティング材種を採用し性能を向上。高硬度材加工用工具では、新コーティング「DHコート」をミラーシリーズ等に展開し、既存製品の長寿命化を実現した。 モジュラーヘッド シリーズ 多彩なヘッド種類  また、同社はモジュラーヘッドシリーズを早期に商品化。多彩なヘッド種類とオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」の豊富なサイズは業界のトップクラスとなっている。 アルミ合金加工用工具「アルミ用SヘッドSMAL」

アルミ加工のノウハウと工具製造技術から生み出された工具 そして、アルミ用エンドミル「AL‐SEE形」とモジュラーヘッドを融合した商品「アルミ用SヘッドSMAL」は、長年培ってきたアルミ加工のノウハウと工具製造技術により生み出された高精度な加工が可能な商品となっている。  また、同社は11月21日(月)に「高能率加工を実現する最新切削工具」と題しテクニカルワークショップを開講、ユーザーに対し新製品のメリットを技術的に説明する、とのことだ。