国内外の一線営業について語る責任者インタビュー(ダイジェット工業)。国内は名古屋、北関東で回復を実感。海外は1月時点で85%まで戻す
福井国内営業部長(左)と高柳海外営業部長
- ダイジェット工業を訪問し、福井国内営業部長、高柳海外営業部長に面談した。
- 「国内は前半で止まっていたリピート関連で、後半、特に昨年10月以降、数字が上がってきた。エリアで見れば、名古屋、北関東での回復を実感する。一方、海外は4月、5月が底で、その後、右肩上がりが継続してきており、今年に入って1月で対前年同月比85%まで回復してきている」と言う。
- 海外では特に中国が昨年11月時点で前年同期比プラスに転じ、第3四半期の連結売上高で輸出が占める割合が同5・5ポイント増加の46・7%にまで拡大した。
- ところで、国内で1月5日からスタートしたウィンターキャンペーンの動向はどうか。
- 「5週目の段階で目標700セットに対し、38・5%の進捗。順当に浸透しており、出足の1月がまずまずだったように思う」。
- 一方、海外ではTAドリルのプロモーションを展開中。
- 「1月から在庫を豊富に取り揃え、いっせいに開始。1月終了時点で前回比172%を記録。在庫の見える化を図った欧州で、代理店がシェアアップにトライしてくれている」。
- 今期の特に前半はコロナの影響が直撃したが、昨秋以降の市況の改善によって、反応の良い工具も目立ってきた。
- 「国内市況になるが、金型加工用工具以外では、タイラードリルの好調さが目を引く。ステンレス加工に適しており、他社との差別化でも実績が積み上がってきた。刃先交換式だけでなく、ソリッドにも、今後は期待していきたい」。
- 今期も残すところ、一カ月と少し。売り上げ数字の上積みを期待したい。