５軸加工の普及に向け「技術支援課」を発足させたダイジェット工業 新製品「縦横無尽」の拡販に向けて
盛況を極めたメカトロテックのダイジェット工業ブース
- １１月１２日に販売スタートを切った、ダイジェット工業の５軸加工機用工具シリーズ「縦横無尽」は、早くも欧米ディーラーからの受注が目立ってきている。
- 広報担当者は「リリースに先立って、開発のステップであるユーザーフィールドテストを共に展開してきた実績があるからで、特に欧州では『ようやく出たか』とのリアクションとともに、購入に繋がっている」と語る。
- 「縦横無尽」は、省段取り化による工程集約、複雑な形状加工や高能率な加工に対応する大Ｒ形状を有したバレル工具のシリーズ化で、加工時間や工程の短縮、加工精度の向上など、さまざまな要求への対応を可能とする。
- 商標登録も終え「では、国内をどうするか」。
- 「欧米に比べ、日本での５軸加工機導入はこれから本番を迎えていくことになる。プログラミングの難しさが指摘されるように、５軸加工分野では、ＣＡＭメーカーはもちろん、工作機械メーカーなどとの連携も重要になってくる」。
- その具体化とも言えるのが「技術支援課」の発足であり、５軸加工機導入ユーザーに対し工具選定や加工条件設定等の導入に向けたサポート支援専任部署としての活躍が期待される。
- また、拡販ツールとしてのデジタル対応では「ホームページとは別に縦横無尽の特別サイトを開設した。寸法や切削条件など、技術的な側面からのアプローチが可能となる」と言う。
- コロナ禍の影響によって、航空機、特に国際線は大打撃を受け、製造においてもエンジン、機体需要ともに未だ、冷え込んでいる。
- 「およそ２年間で市況環境は想像を超える激変ぶりを示しており、業績の回復には新規開拓が避けて通れない。５軸加工の普及をサポートしつつ、その先鋒を担えるよう、販売に注力していきたい」。