「潮目の変化を感じると言うダイジェット工業・古林常務。素材、耐摩に加え、切削工具分野も7月から対前年で目立った伸びを記録。
古林常務
第2クォーターに入って以降「潮目が変わってきた」と言う。
古林常務は「耐摩や素材関連の売れ行きに変化を感じる。具体的には、環境に配慮した新素材への需要や、刃物以外の粉砕刃といった加工用途の動向に手応えを感じるようになってきた」と述べつつ「素材からコーティングまでの一貫生産の強みを活かしていく。合金素材は『品質世界一』を掲げるなか、用途に応じた、きめの細かい素材の提供ばかりか、更なる品質向上を目指して設備投資を実践していく」との方針に触れてもらった。
三重工場に関する投資では、他に太陽光パネルや省エネ用電源などの設置が挙がった。
一方、切削工具に関して有吉営業副部長は「切削工具の分野も、7月に入ってからは、前年比で目立った伸びを示すようになってきた。いつまで、この流れが継続するか。一過性に終わるのか。当面は9月まで、注視していきたい」と切削工具分野の業績回復の予兆に触れながら「営業力強化の点で、若手営業スタッフの教育に注力している。育てる、との観点から、総入れ替えも行い、代理店、特約店各社様とのさらなる関係強化に努めている」との現状に言及した。
半期が過ぎる頃には、JIMTOFも目前に迫ってくる。
「新技術・新製品披露のタイミングとして、期待が持てるような環境が整うことを期待しない訳にはいかない」。
古林常務、有吉営業副部長は口を揃えた。