「新規顧客には、特にセル型濾過方式を提案する」トランザーフィルタージャパン。2年弱で30台に迫る納入実績を記録
ジヤトコツール
- トランザーフィルター日本の国内納入実績が、大手、中堅の工具メーカー中心に、2015年末から着実に積み上ってきている。本格的な活動を切って2年弱、台数的には、30台に迫る勢いだ。
- 中村裕司社長は「幸運な面が多々あった。が、スタンスとしては、研削液の濾過に対する認識を深めていく活動を推進していくのみ。あと2~3年は、知名度アップに努めつつ、加工効率、製品精度、環境負荷低減といった享受できるメリットについてアピール、競合相手の多い日本市場でも成り立つ事業に育て上げていきたい」と語る。
- 新規顧客に対しては、特に複数台の研削盤を濾過機1台で賄う「セル型方式」を提案していくことを中村社長は意識している。
- 「製品的には、V3(濾過容器3基)、V4(濾過容器・4基)で対応していくことになる。1ミクロンまで100%濾過する能力を謳っているが、数万時間稼働させても実質的にメンテナンスフリーという実態と合わせ、トータルに評価して頂ける顧客の側の『環境』にも配慮していきたい」。
- 新製品として0・5ミクロン以下の超微粒子の回収を可能とする濾過機もリリースされた。現存する濾過機の中でもトップクラスを誇る標準機に比べ、昨今需要が高まっている超超微粒への対応も確実となっている。
- 専任の技術スタッフによる活動強化も、波に乗り始め、今後は、代理店スタッフの教育、販売の後押しにも注力し、セールス網の充実にも力を割く。
- 9月開催のEMOショーには、ユーザーとともに訪問を予定しており、欧州の研削盤メーカーにも顔を出す考えだ。
- 「スラッジの微粒化のみならず、消防法の強化を背景に、粘度が低く、引火点の高いクーラントへのシフトが始まっている。濾過の重要性を訴えていかない訳にはいかない」。
トランザーフィルター日本・中村社長
栄工舎
石川工具研磨製作所