増え始めた工具の仕掛量 滝沢鉄工所のNC旋盤追加導入を計画 フクダ精工の来年の標語は「初動」
岩崎和人氏
- 入社丸4年を迎えた、子息である和人氏の考えもヒアリングしたいとの要望を岩崎社長に打診し、日程調整してフクダ精工を訪問した。
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- 底だと判断できる5月、6月の仕掛量は前年同月比で半減していたと言う。
- 「取引先に恵まれているおかげでもあるが、最近では工具の仕掛も増えてきた。新規商材の案件を頂戴するという新たな動きも加わるなど、回復の一助になるばかりか、気持ちの上でも、非常にありがたく思っている」。
- 設備として滝沢鉄工所のNC旋盤の追加発注も予定している。
- 社内シェア2割を占めるトリミングダイスは「9月以降、受注が激増しており、ピーク時に比肩するほどの忙しさ。新たに設備を導入して効率化を図っていく一方、マンパワーの強化も展望していきたい」レベルにまで到達している。
- 全体として、自動車関連が牽引する需要の影響を受けているそうで、エリアで見れば中部圏だ。
- 「工具の一大需要産業が自動車なら、次世代車のEV化は気にかかるところ。エンジンやミッションがなくなれば、切削の加工総量の激減に直結する」。
- 今や、古くて新しい問題でもあろうか。
- 先進国での「エンジン車」は激減していく舵取りが進んでいる。ただ、一方で、エンジン車の生産が増えている国々もある。中進国をも交えた車づくりを加味して、考慮していく必要があると言うことだろう。
- フクダ精工では、来年の標語がすでに「初動」に決定した。
- 「何事も最初が大切、との思いだ。事故やけがのない1年としていきたい」。