牧野フライス製「V3」、滝沢機械「TAC-360」を相次ぎ導入へ。効率化の一環でフクダ精工の岩崎社長が決意
岩崎社長
- 現場からの声を反映して老朽化更新を決意した-フクダ精工の岩崎社長は、そう言って現場を案内してくれた。
- 「ひとつは、エンドミルの溝抜き加工で、牧野フライス精機のリプレースとなる両センタータイプのCNC工具研削盤V3。間もなく現場に据えられる。もう、ひとつは需要が回復してきた建機向けのトリミングダイス加工用で、滝沢機械のTAC-360。5月導入予定の小型CNC旋盤で、不慣れなスタッフでも扱いやすい機械」と更新内容を説明してくれた。
- フクダ精工の工場内には、機械がざっと120機が稼働しているが、今回の設備の目的は、ずばり「効率化の一環であり、(客先に)お待たせしない対応を採ることにある」(岩崎社長)ことに加え「安心を提供していく」。
- 1935年創業の老舗のハイス工具メーカーで、エンドミルをはじめ、ドリル、カッター、リーマ、トリミングダイスと多様な工具を製作。主要代理店には、サカイをはじめ、山勝商会、東新商会といった切削専門問屋が並ぶ。
- 「私の子息も入社して、1年以上が経過するが、技術継承の大切さと並んで、技能の、技術へのリプレース、人手不足対応をにらんで、最新鋭機の導入は、有効と捉えている。決して安い買い物ではないが、2年前に導入した牧野フライスのMG30を活用した製品への評価もいただくようになり、その意味でも、自信を深めてきている。何よりも現場から『声』が挙がってきたに意を強くした」そうだ。
牧野製V3でエンドミルの溝抜き加工をブラッシュアップしていく