納期対応が継続課題。「100年企業」を射程に捉え始めたフクダ精工
岩崎和人氏。次代を担うキーマンの一人だ
- 令和元年から創業83年を数え、100年企業への「ステージ」を見据える段階に入ったフクダ精工を訪問。次代を担うキーマンの一人でもある岩崎和人氏に現状をヒアリングした。
- 「納期対応が大きなテーマで、優先順位をつけながらの出荷にも配慮している。先行発注という、昨年の反動も影響し、受注は落ち着きを見せてきた。同時に生産性もアップしてきて、今期はさらに設備面で寄与できるよう、手を打っていきたい」。
- ものづくり補助金とも関連するが、静岡鉄工所の5軸NCフライス盤導入の「青写真」を描いている。 「R‐5VNという機種。工具の溝入れで省段取り化と自動化を追求していきたい。結果、生産性アップに貢献してくれる」。 フクダ精工は、現状で35人体制。平均年齢は40歳前後。
- 「マンパワーという点では、今年の3月に新卒の新入社員が現場で働くようになっている。今期も増員を進め、併せて若返りを図っていきたい」。
- ご存知の方も多いかもしれないが、和人氏は、岩崎社長の子息で、入社後、今回の決算(4月)と向き合うのが3回目となる。
- 「業容の急速な改善は難しいが、生産設備の更新・増強、人材の育成・強化、顧客ニーズに対応できるスピード化を着実に図っていく中で、当社も100年企業を目指す、誇りが持てる内容となるよう精進していきたい」。