5軸加工向けテーパーボールエンドミルに再注力(フジBC技研)
オリジナル工具「CUTPIA」をアピールする伊藤社長
- セミドライ関連の回復には時間を要するものの、工具関連は横ばいで推移している状況に大きな変化がないと言う。
- 工具の販売戦略について伊藤社長は「新製品ではないが、市場への刺激と言う点で、自社開発した5軸加工機用テーパーエンドミルに再注力していきたいと思っている。5軸加工機の普及の進展を考慮しての対応だが、エンドミル以外では、ビビりを抑制する溝入れ中心の旋削工具を新たに開発しており、市場にアピールしていければ」と語る。
- 5軸加工機用テーパーボールエンドミルの特徴は
- ①炭素鋼やプリハードン鋼、ダイス鋼、金型材などHRC55までの被削材に対応
- ②先端は0・5Rと1Rで、5軸加工機による等高線/走査線の高送りに対応
- ③3枚刃で強靭な刃先デザイン‐となる。
- 今期に入った、4月以降の動きでは、6月下旬には北九州で開催された「西日本製造技術イノベーション2021」に出展した。
- 「スーパーダイヤなどのエンドミルのほか、旋削用工具、セミドライ関連商材もアピールした。工具を出展していたのは当社だけで、コアな来場者に巡り合えたのは興味を惹いた」。
- 九州エリアへの今後のアプローチと言う点で、成果があったようだ。
- 「コロナ禍を意識すれば、HPの充実は欠かせない。工具関連では動画を充実させ、セミドライ関連では、メンテナンスなどよりユーザ視点に配慮していきたい」とHP動画充実への取り組みに言及した。