プライベートブランド拡充を具体化 4月から溝入れ工具「CUTPIA」の販売スタートさせたフジBC技研

CUTPIAを手にアピールする伊藤社長
5月15日から開催されるMEX金沢出展を決めているフジBC技研。
伊藤社長は「北陸エリアをいかに攻めるかという関心でセミドライと切削工具をPRしていくが、溝入れ工具のミルコーナをご使用いただいているユーザーが多いことも念頭にある」と語る。
旬と言う目線では、同社のプライベートブランド「CUTPIA(カットピア)」が4月から販売スタートを切った。
「ミルコーナの性能を超え、互換性もある溝入れ工具との位置づけ。弊社はCUTPIAブランドのメーカーという立場で、流通網を活用して市場浸透を目指していく。ポイントは性能と価格を体感いただくことにある」。
今年度の戦略のひとつとして、伊藤社長から挙げられたのは、円安を考慮した海外市場へのアプローチ。
「伸びしろは十二分にあると思う。タイ、韓国、インドネシア、ベトナム・・・といったアジア・アセアン諸国を中心に、日系、ローカル双方へのアピールに努める。併せて現地代理店の発掘も進めていきたい」。
昨年来の工具の業績では、溝入れ工具関連は堅調で、エンドミルの伸び率は下がっているものの、伸びをキープしている。
「円安でも安定した価格と性能を提供できるよう新商材としてマシニング用ガンドリル、単結晶バイトの提案、またエンドミルでは、ステンレスの荒加工から仕上げ加工をカバーするラインアップ拡充といった点に今年度は力を入れていくことになる」。