無人化、自動化の広まりで新たな機器の需要拡大見込むブルーム‐ノボテスト。「デジログ技術」武器に深耕へ
展示会でアピールされるレーザー式工具測定器 「LC50-DIGILOG(デジログ)」。 工具測定結果の”可視化、解析”等新しい価値を具現化
- 緊急事態宣言が敷かれるなか、2月1日にブルーム‐ノボテストの山田社長とズームを活用して、取材を試みた。
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- 昨年10月から12月の最後の1クォーターは、2019年比25%アップの回復ぶりを示した。
- 「日工会の今年の受注として1兆2千億円との見通しが明らかにされた。無人化、自動化ニーズの広まりの中で、工作機械ばかりか、関連する、必要とされる機器の需要の高まりを見せている。また、コロナ感染回避を考慮したリモートは、5Gばかりか、パソコンに対応するソフトの多様なニーズを促していると言えようか。PCR検査機器に関わる部品の需要は当然ながら、新たに発生し、今後も、増加が見込まれるだろう」。
- 昨年末からの感染者急拡大、これに伴い11の都府県に緊急事態宣言が発令されたが、機器の搬入・据え付け等では、顧客訪問は可能で、結果「工場への出入りは比較的多い」そうだ。Webでの動画サイトで取説が掲載され、日々、リピーターから活用される一方で、新規顧客からは、ワーク図面が送られ、計測すべき個所を質問されたりするようになるなど「デジタル対応」も目を引くようになってきている。
- 「昨年のJIMTОFオンラインでは、想像以上の来場者を見た。魅せ方の工夫と言うか、たとえば、ジャパネットたかたの製品性能や価格のアピールの仕方に見られるような、購買意欲を刺激し、飽きさせないような、感性に訴えかけられる力量の必要性を感じた。また、同じ製品でも、顧客の置かれている立場によって、動画を工夫し、プレゼンの仕方も考えなければと思う」。
- 2021年の展望について水を向けると「好業績を残せた2019年レベル近くまで戻せるのではないか」と山田社長は期待する。
- 「基本的な認識だが、コロナによって、変わるものは変わったと思う。工作機械は、切粉を出して、なんぼ!と言われた時代が終焉を迎えた。制御装置がグレードアップされ、特に5Gによる能力アップによって、できなかったことができるようになる事例もどんどん増えてくるだろう。私は、ようやくFA業界に、機上計測が当たり前になってくる時代の到来を感じる。その道具立てのひとつとして、『デジログ』をアピールしている。ブルーム独自の技術によって、アナログ信号をデジタル化してNCに転送。すべての工具の刃先を無人で計測することが可能になる。測定の見える化であり、切粉が出る世界だけではない、新たな需要開拓が欠かせない」。
機上ワーク測定の説明に聴き入り、」メモを取る人も