ヤマザキマザックがハイブリッド複合加工機投入。マルチレーザー式金属積層技術を実用化。

ヤマザキマザック株式会社

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INTEGREXi200SAM

内閣府主導の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の成果を製品化  ヤマザキマザックは、切削技術と金属積層造形技術を融合したハイブリッド複合加工機に、内閣府主導 (管理法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の国家プロジェクト、SIPの成果である「マルチレーザー式金属積層 (M‐LMD)技術」を実用化した、「INTEGREX i‐200S AM(M‐LMD仕様)」を開発した。

 

M‐LMD技術は、複数のレーザービームをヘッド先端より照射し、中心部より噴出される金属粉末を効率良く溶融し積層する新しい技術である。従来技術に比べ、微細なAM(Additive Manufacturing)加工や熱影響が問題となる薄板母材へのAM加工、そして加工ヘッドを旋回させた5軸自由曲面でのAM加工に適している。 ガントリー駆動式AM加工ヘッドの機械構成を開発

 

また、本技術の特長を最大限に活用しながら、加工領域への制限やレーザー装置への粉塵等の影響を極力排除するため、ガントリー駆動式AM加工ヘッドの機械構成を開発した。これによって、航空機部品や化学プラント等のバルブの強度や耐久性を向上させる金属コーティング加工、金型やタービンブーレード等の部分補修や微細造形など、実践的な加工部品の製造の工程集約が可能となった。

 

同社は、「INTEGREX i‐200S AM(M‐LMD仕様)」をJIMTOF2016に出展し、社内設備での活用も含めて、次世代のモノづくりを提案していく。

 

▼販売開始時期  11月17日

▼販売価格  9千9百万(税別) ~

▼販売目標台数  15台/年