三井精機工業の売り上げ目標は、150億円に設定。古川副営業本部長
古川副営業本部長
- インターモールド大阪で、三井精機工業の古川直哉営業副本部長にインタビュー、創業90周年を迎えた記念すべき今期の状況を展望してもらった。
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- 前期の仕上げとも言える「MTF」を含めた成果の上に、今期創業90周年の幕が上がった。
- 「当社の生産は、金額ベースで150億円がMaxだが、営業面での目標は、限りなくこの数字を追いかけていくことにある」。 立形のVertexシリーズを中心に、マシニングセンタは「生産が受注に追いつけない状況」が継続、なかでも横形の「H6D」への受注が勢いを増してきた。
- 「XYZ軸摺動面は、全軸V‐Vのきさげされた摺動面であり、職人の技術の粋を集めた作り込みとなっている。ジグボーラーとでも言うべき精度を誇る、この点で、工作機械メーカー各社、金型メーカー各社からの評価が浸透、拡大してきた結果と見る。また、立形のVertexについては、この間、高速仕様機の反応がいい。インターモールド大阪でも、その流れを意識して、モデルチェンジしたVertex55Ⅲの高速仕様を提案した次第だ」。
- 「55Ⅲ」は、性能アップされた主軸熱変位補正機能が搭載され、Z軸方向の変位量は従来比3分の1に。さらにベッド・コラム剛性の向上によって面品位にも磨きがかかった。 また、ジグ研削盤の分野では、MTFでも深耕に努めた新製品の「J350G」が出展された。
- 砥石自動切込み(U軸)はマイナス3~プラス50mmという、ジグ研削盤の中では最も広範囲なストロークを実現。1本の砥石で小さい穴から大きな穴まで、連続した自動加工を可能にしている。
- 「全体を通じて、国内のエリア別で動きをみると、名古屋以西が活況。特に姫路、広島からの反応がいい」。
- 今後の展示会では、今秋のJIMTОF、来年には自社のMTFが控える。「さらなる高精度、高機能への挑戦」は続く。