大阪工機のテクニカルセンターは、試削り依頼対応で大わらわ。新規開拓の機会にも。

大阪工機株式会社

大阪工機株式会社

専任スタッフも配置され、データ取りで忙しい

 

  •  大阪工機の東大阪にあるテクニカルセンターを訪問し、吉田豊部長代理に、昨年10月からの稼働スタート以来、どのような活動を展開し、現時点でどのような総括ができるか、インタビューを試みた。

 

 

  •  扱い工具の自社検証、顧客からの試削り、社員研修・・・とテクニカルセンターに期待される役割は多岐にわたる。
  •  「昨年10月の開所披露以来、顧客からの試削り依頼対応が多い。地元の東大阪ばかりか、中部やより遠方の、他のエリアからの来訪もある。ワークサンプル持参が大半だが、顧客が今後、手がけていく、言わば前段階のテストを我々が成り代わって確認し、テクニカルセンターでは大まかな結論を出していく」。
  •  試削りの中で、いろんなトライアルが発生してくる。単発ではなく、工程ごとに吟味し、困り事を明確化していくことも重要になるそうだ。
  •  「顧客からの試削り、テスト依頼対応を通じて、我々自身が加工に関わるノウハウを蓄積していくとともに、商社として、新規に取り扱っていく機会に活かしていく」ことが、大阪工機の戦略性に通じる。
  •  もちろん、自社取扱製品の検証も、同業他社では、なかなか真似ができない、差別化対応となる。
  •  「2月にヤマザキマザック3台目を設備したが、独・EWSの旋盤用ホルダーの販売促進が目的だった。結果的に引き合いが増え始め、売り上げ拡大に繋がっている。ほかにも新規で取り扱う際は、導入した機械でテスト・検証、その結果をアピールできるため、販売への説得力がついてくる」。
  •  加工時間、加工総数などを織り込んだ、削りのデータを顧客宛てに、不特定多数に発信していく準備を今秋までに形にしていきたい、と吉田部長代理は付け加える。
  •  導入しているヤマザキマザックの機械は①同時5軸加工機②旋盤③マシニングセンタ‐に分類できる。
  •  「テクニカルセンターの開設で、180度と言ってもいいくらい考えが変わった。ひとつは機械への習熟を通じて、ふたつめは、実際に加工に関わることによる刺激によって、みっつめとしては、それらを社内で横展開してくことで数字に繋げていく、という風にまとめられようか。従来の販売スタンスとは全く異なる」。
  •  商社でありながら、ユーザー目線で付き合えるプラスαが備わる。
  •  「仕事の量や加工精度を含め、顧客が何を追求していこうとしているのか、把握していきたい」。
  •  テクニカルセンターは、社員研修の一環としても活用され、旋盤コース、マシニングセンタコースを講習会の中に取り入れ、座学、実技の研修を実施している。
  •  「一カ月に社員4人を講習会に参加させ、マイスター的な発想を取り込んだ『階級的』な設定も試みていきたいと考えている」。

 

研修・セミナールーム

研修・セミナールーム

 

訪問当日も顧客からの試削りで機械が止まることがなかった

訪問当日も顧客からの試削りで機械が止まることがなかった