安田工業が今期、過去最高の売り上げ目指す

安田工業株式会社

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梶原部長はYMC650の販売に力を入れたいと語った

 

  •  インターモールド(東京)会場で、守屋登貴保営業本部長から「今期は過去最高の売り上げを目指していくことになる」との目標を聞いた。
  •  金型メーカーの状況は悪くない、との基本認識に立ったものだろうが、JIMTOFから、インターモールド直前の台湾・TIMTOS、韓国・インターモールドという、近隣諸外国で相次いで開催された展示会でも、金型や半導体分野からの需要で手応えを感じたそうだ。
  •  「当社の製品に即して言えば、YBM640Vに代わる、国内外含めた新たな『顔』として、YMC430の認知度が格段に上がってきており、販売も極めて順調だ。その特徴を引き継ぎつつストロークを拡張させた、YMC650も好評のうちに迎えられている」と言う。
  •  2016年度の海外のウエートは41%。今期、全体の売り上げを上げていくためには「攻めの姿勢を海外で堅持し、2018年度までの目標である海外シェア50%を達成できれば」との展望を抱く。

 

  •  一方、国内営業の立場から梶原治部長は「国内の顧客は、新しいことにチャレンジし、できるか、できないかという基準で、機械を選定されている。我々も、先端のお仕事をされているユーザーを想定した営業を日ごろから展開している。その中でYMC650を昨年のJIMTOFで発表し、以来、拡販の中心機種としてアピール。カメラレンズひとつ取り上げても、高精度化への対応という意味で『精度の階段』は常に上がって行く。工具など、周辺ツールの前進に合わせて、客先の開発・設計陣も新たな『絵』を描き、市場が創造されていく。連動した提案は、抜きにできない」と補足してくれた。

 

  •  2000年に入った当初、金型の現場では、工具の進歩で放電から直彫りへの志向が雪崩をうったことは、未だに記憶に新しい。
  •  「今では、PCD、CBN、さらにダイヤモンドコーティングといった工具のトレンドも形成されつつある。新市場創造への提案も我々の務めだ」と梶原部長は締めくくった。