日進工具が4枚刃ラジアスで微細径0.2mmをラインナップ、コーナーR100分の2Rを製品化

日進工具株式会社

日進工具株式会社

取材に応対してくれた服部東京営業所長

  •  高付加価値製品をいかに育てていくか‐服部東京営業所長の営業的アプローチには、製品は顧客との二人三脚があってこそ意味を成す、との思いが伝わってくる。

 

  •  たとえば、日進工具が注力するCBN工具、PCD工具は、使い方そのものが無視できない。
  •  「鏡面、超仕上げを追求するなかで、加工技術的な問題を含めた販売をここ数年間、試みてきた。工作機械やツーリング、CAD/CAMメーカーと協力してシナジーを求めてきたことも、その一環であり、おかげさまで、CBN工具、PCD工具のご使用いただく頻度は、年々、上がってきており、しかも、急激な伸びを示している」そうだ。
  •  服部東京営業所長の言葉の端々には「顧客と一緒になって勝ち残っていく」気概が感じられる。
  •  「金型分野が当社のメインターゲットの一つだが、意を尽くしているのは、バラツキのない金型づくりの支援。回転数やパスなど、条件をひとつ、ひとつヒアリングしながら、使い方を含めた工具の提案に留意しつつ、難しくなってきている技術伝承を工具の分野からいかにサポートできるかという問題意識で接している」。
  •  自動車に搭載される様々なセンサーや燃料電池・セパレータなど、小径を使用する頻度は高まっている。
  •  「4月~6月で見ても、需要は高原状態をキープしているが、これは、日本での仕事が常に精密なものづくりと関連しているからだろう。需要には陰りは見られない」。
  •  小径を使用する頻度の高まりは、日進工具にフォローの風を吹かせ続けている。
  •  超硬工具では、60HRC以上の被削材に対応する無限プレミアムコーティングを適用した各種エンドミルを提案している。
  •  「荒加工時間の短縮を通じて、超仕上げに要する時間の確保につなげている。6月から4枚刃ラジアスで微細径φ0.2mmをラインナップし、加工時間短縮を図り、またコーナーR100分の2Rを製品化した。角を出す需要で求められていたのが100分の3R以下。これに対し、我々は100分の2Rを開発、ニーズ以上のものを提案させて頂いた形になる」。

 

  •  ニーズを上回る提案に、ユーザーの、日進工具への「視線」は、益々、熱くなっていくだろう。