旋削用工具のみならず、軸モノ工具も新開発。エンドミル、ドリルの新製品をメカトロテックで披露する曽根田工業

有限会社曽根田工業

有限会社曽根田工業

曽根田社長

  •  旋削用工具から軸モノ工具への展開‐曽根田工業では、エンドミル、ドリルを標準化し、5回目の出展となったメカトロテックで、8月にリリースしたばかりの不等リード不等ピッチのエンドミル「A65I‐4ED」や超硬ポイントセットドリル「DR100X‐2ED」を中心に自社開発商品のアピールに努めていく。
  •  A65I‐4EDは、一般鋼から高硬度鋼(HRC65まで)までの幅広い被削材に対応するエンドミルで、高品質を誇る超微粒子超硬に最新のコーティングを適用。不等分割不等リードにより、ビビリを抑えた高能率加工を可能としている。
  •  一方、超硬ポイントセットドリル、DR100X‐2EDは、ハイス製に比べ、高速加工が可能で、生産性アップに寄与。工具寿命も大幅にアップさせている点が関心を引く。  曽根田直樹社長によると「2007年から工具の開発に着手。リーマンショック以降から、本格的に具体化させ、以来、リリースするたびに『次の』開発商品への着手を希望されるようになり、レパートリーを拡大。工具の社内シェアは売り上げの30%を占めるまでに年々、増え続けてきた」そうだ。
  •  2001年、工具商社として、曽根田工業は産声を上げたが、静岡県内のリペアに対するニーズを汲み取り「超硬ホルダーの修理を手がけるようになっていく、そのプロセスの中で工具の作り込みの研究、試作の繰り返に没頭し、工具メーカー色を強めていくことに。静岡・西部エリアの特色とも言えるオートバイ部品、ギアやシャフトが軸となるため、旋盤加工現場が多く、当社の工具開発も旋削用工具からスタート。軸モノ工具への展開で、今後はマシニングセンタへの横展開を図っていく考えだ」と言う。
  •  展示会には大小含めて月に1度は出展しているそうだが「名古屋の需要は桁違い。出展するたびに知名度アップや各種問い合わせ、受注に繋がっていくメカトロテックは、特に注力していきたい」と曽根田社長は気を引き締めた。