松本機械工業の自動化、省人化最前線 ロボットとストッカーをパッケージ化したスマートテラスを提案

松本機械工業株式会社

松本機械工業株式会社

Smart Terrace

  •  松本機械工業の桑本営業部長を訪問し、近況をヒアリングしつつ、本来、MEX金沢でアピールを予定していた戦略的提案とも言える「Smart(スマート) Terrace(テラス)」について取材した。

 

 

  •  受注環境は「まだら模様」と桑本営業部長は言う。
  •  「今年に入って、機械メーカーサイドで在庫を持つ動きが出てきたので、標準チャックは上昇気流に乗り始めているが、我々が得意とするお客様に特化した仕様ニーズの動きは鈍い。特殊チャックを活用して、自動化を図っていくユーザーをいかに囲い込み、当社の魅力をアピールしていくか。その最前線に位置付けるのが、本来、MEX金沢でアピールを計画していたSmart(スマート)Terrace(テラス)だ」。
  •  ロボットとストッカーをパッケージ化して納入、立ち上げまで、わずか「2日間」しか要しないと言う。
  •  「機械側に標準化、共通化されたソフトを流し込んだ後、ロボットとの通信は、ケーブルを繋ぐだけ。工数を圧倒的に圧縮した。機械のラダー変更は不要。ファナック、OSP、MAZATROLの3タイプのNCに対応する」。
  •  QJCはじめ、爪交換ハンド、ワーク抜き取りステーションは、オプションで選択可能だ。
  •  「爪とワーク交換は、現場で取付位置のワンポイントのみをティーチングするだけ。量産加工でも、人手を省くニーズは高く、我々は、その底上げを図っていきたい。MEX金沢が中止となったことで、実機見学のご案内をさせて頂いたところ、100人近い来場者があり、引き合いもすでに発生している」。
  •  松本機械工業では昨年10月に、ロボットを動かせる資格を有するスタッフの数を増やしつつ、横断的な取り組みを実践していくために「システムインテグレート事業部」を発足させた。Smart(スマート)Terrace(テラス)は、具体化商品第一弾となる。