進化する松本機械工業のSmart Terrace AIO。可搬重量のバリエーション拡大。

松本機械工業株式会社

松本機械工業株式会社

省段取りで「多品種少量生産の自動化」を可能とするSmart Terrace AIO

MEX金沢に出展していた松本機械工業ブースを訪問し、桑本営業部長に市況環境はじめ、自動段取替オールインワンシステム「Smart Terrace AIO」の拡販状況や今後の課題等について取材した。
 桑本部長は「材料や部材の高騰が半端ではなく、デザインチャックやロータリーテーブルといった当社の主力製品を直撃。従来価格では当社の努力の水準を超えており、昨年10月に値上げさせて頂いた。だが、未だに(高騰が)落ち着く気配がない」と言う。
 かと言って、工作機械に見られるような高い需要も期待できる環境になく「アメリカで航空機関連の特需が発生し、助けられた」とのコメントも。
 一方、省段取りで「多品種少量生産の自動化」をサポートする「Smart Terrace AIO」については、認知度が高まり、引き合いが多くなってきたと言う。
 「可搬重量を10キロ、12キロ、16キロ、35キロ、70キロとバリエーションを広げた。ロボットもファナックに加え、安川電機にも対応できるようにした」と選択の幅が広がったことも魅力を増す要因だろう。
 既設機に接続でき、別機械への移動も可能。 工作機械のラダープログラム変更を不要とし、工作機械2台連結にも対応する。
 「市場の自動化ニーズ加速に対し、我々は工作機械周辺の自動化を進化させていきたい。同時にワークチャッキングにおいても、引き続きお客様の困りごとに対し、自動化を図りながら解決策を見出していきたい」。
 JIMTOFでは、Smart Terrace AIOの『進化形』を披露していく計画。楽しみが、また、ひとつ増えてきた。