半端ではない、松本機械工業への自動化ニーズ。AJC、QJC各チャックへの高いニーズがさらに集中
平成29年度の「グッド石川ブランド製品認定証」を手にする桑本部長
- 「掴む(チャック)、回す(テーブル)、支える(振れ止め)」を「お家芸」とする松本機械工業に自動化ニーズへの対応が急速に押し寄せてきている。
- 桑本営業部長は「この間の自動化ニーズは半端ではない。特に加工工程の集約を意識し、システムとしてラインに導入される大型受注が目立ってきた。その流れに沿って、製品を名指しすれば、交換プレートを介して全爪同時にロボットによる自動交換が可能なAJC(オート・ジョー・チェンジチャック)やボルトを不要とし、従来の手動爪交換式からロボットでの自動交換式を開発したQJC(クイック・ジョー・チェンジチャック)の引き合いが激増している」と言う。
- この2製品は、変種・変量生産の自動化をサポートする、松本機械工業のスタンスを象徴してもいる。
- 深刻の度を深める人手不足のなか、製造現場では、省段取りは自動化に導かれ、自動化は無人化を展望する、そのトレンドが松本機械工業にフォローの風を吹かせていると言えようか。
- 「ワイヤ放電加工機向けのMDHW100L‐HCSという円テーブルには、PCD工具・CBN工具の加工用ホルダークランプ機構が付いており、再研磨・修正等で着脱が不要なため、精度への影響もない。工具とホルダーをセットしたまま対応できるため、省段取りにも通じるうえ、ロボット・ローダーを導入すれば、自動交換の『扉』さえ開かれてくる」。
- 昨年5月のMEX金沢に初披露された新製品になる。
- すべての道はローマ・・・ではなく、自動化に通じる例を、松本機械工業を通じて確認できようか。
- 「ユーザーをわかりやすく色分けすれば、大手は、人材不足解消の手立てとして自動化を推進、中小クラスは、省段取り、特殊対応で困りごとを抱えている場合が多い」。
- 省段取り→自動化→無人化の流れは途絶えそうもない。