PCD工具で、被削材別の標準化対応図るイワタツール。新工場の稼働率アップさらに追求し、生産性向上へ。
来場者の質問に答える岩田社長
- SPセンター、センタードリル、トグロンシリーズ・・・イワタツールの商品ラインアップを大まかに分けるとこうなる。
- 「欧州需要を意識してリリースしたGPドリルも、日本の量産メーカーに使われ始め、全体として、月を追うごとに注残の数が増していく、この構図に変化がない。新工場を中心とする、各工程における創意工夫や設備増強等で対応しつつも、中国やタイで人気のある商材については、日本での対応から現地生産へと切り替えていく」と岩田昌尚社長は、受注増への対応として、日本はじめ、中国、タイでの生産強化に乗り出している。
- 6月に開催された、機械要素技術展(東京)では、ユーザーでもある、金型メーカーの光和(長野)とタイアップし、トグロンハードドリル、トグロンハードロングドリルなど、金型製作における工程革新向けのツールをはじめ、面取り工具の新製品であるトグロンマルチチャンファー、リーマなど幅広くアピール。
- 「あまりコメントすることがなかったが、リリースしてから20年が経過するSPセンターは、径3ミリ以下では『絶対優位』をキープしている製品に成長。精度、加工安定性への評価が極めて高く、関東エリアでの新規顧客からの反応もいい。また、PCD工具については、特殊対応から標準化へシフトさせ、被削材別に取り揃えていく方針だ」だそうだ。
- 穴あけ技術を巡る、日本市場での需要はいっそう高まっており、精度とともに刃持ちの良さが求められている。
- 「一方で、当社では欧州需要も見逃せない。2005年から開拓に乗り出し、欧州代理店は今や10カ国を数えるまでになっているが、昨年から特に勢いが増してきており、今年はさらに伸びが期待できそうな事態を迎えている」。
- 事実、機械要素技術展の会場には、岩田社長は、欧州出張から直接、駆け付けている。
- 「9月のEMOショー出展により、販売ネット網をさらに進化させ、ユーザーへの浸透をいっそう、深めていきたい。手応えは十分、ある」。
機械要素技術展のイワタツールブース