ギケン(福井県・坂井市)では動画見て「ゼロバリ(X)」テスト受注の流れ定着か。代理店からの追加注文も
石川社長
- ハイブリッドドリル「ゼロバリ」を使ったYouTube(ミクロンチャンネル)動画への投稿が2万人から3万人、さらに4万人へと拡大するに連れて、ギケンのホームページへのアクセス数も1万人から2万人へと増加傾向を辿ってきている。
- 石川社長は「特に流通でゼロバリは、3月以降、代理店であるサカイさんや東京山勝さん等から、相次いで追加注文が発生してきた。動画を見てのリアクションも大きく、バリで悩んでいる現場からのリアルな要望にマッチングし始めたことを実感する」と語る一方「切削性能に加え、穴の溶着を回避する4枚刃のゼロバリXは、アルミ・樹脂用ばかりか、スチール、チタン用もラインナップし、追加注文への対応も充実させた。また、CFRPTを特に意識して、4月にリリースしたゼロバリファイバーも、いよいよ10月には全サイズ在庫が整う」と、ゼロバリが著しい「深化」を遂げている現状に言及する。
- 反応の多くは圧倒的に新規顧客で占め、しかも大手企業が多い。
- 「特殊対応の案件が多いほか、アクリル用、インコネル用のエンドミル製作需要も発生し、さらに新たなニーズとしてゼロバリXの小径化(φ3ミリ以下)への対応も迫られている」と言う。
- 精密工学会や型技術協会といった専門機関に掲載された論文にも熱い視線が注がれている。
- 「とにかく、ゼロバリを世界標準にしていきたい。特許取得と意匠登録は既に終えている。バリが出ない、バリを出さないという、バリへの認識を持って頂くことが何よりも重要。ベンチャー企業として『化ける』との評価も色んな方から頂き心強い限りだ」と石川社長の夢は膨らんでいる。