和歌山・橋本市に新工場設立するケミック。来年4月から操業開始。本社も移転
ケミック新工場完成予想パース
- ケミックが初の売り上げ10億円を突破する。
- 蓼沼社長は「10億円の大台乗せは、社長就任時より目標としていた。達成しないことにはすべての投資が始まらないと考えていた。よって売り上げベースでは過去最高を更新することになる。直接的には、リピーターの復活、新規開拓が奏功したが、社内的には、営業と開発の情報の共有が図られた製品を出せたことが大きいかと思う」と語る。
- サラサラ感のある植物油ベースの「AT-E2」、「フュージョンシリーズ」が売り上げに寄与している代表的な製品のようだ。
- 「現状では、欠品は発生していないものの、ベースオイルの値上がり、様々な原料の不足等で、製品づくりに支障をきたす可能性がないわけではない」との課題も指摘する。
- 今回の訪問で、売り上げ更新と並んで、あるいは、それ以上にニュース性を伴うのがケミックの移転計画だろうか。
- 「コロナ禍前から計画していた。2023年を目途に和歌山県橋本市に進出し、併せて本社も移転する。敷地面積は2400坪。進出を決めた理由は、テクノステージに移転してから20年が経過し、生産能力の拡大、拡張ができない現状があるからだ」。
- 進出先は紀北橋本エコヒルズ「紀ノ光台用地」。今年の1月末に橋本市と進出協定が締結された。
- 「建物、設備等を含めた総投資額はおよそ9億円。新規で17人の地元採用を計画している」と言う。
- 2023年4月の操業を目指す。
- 「2031年度と言う中期的なビジョンになるが、売り上げ20億円を目標に置いている」。