「ようやく損益分岐点レベルにまで回復。気分をリセット」(コイズミツール)
小泉社長
- 10月、そして11月に入り、ようやく損益分岐点にまで回復してきた‐コイズミツールの小泉社長は、そう、振り返る。決算は11月。「気分をリセットして」目の前の仕事をしっかりとこなしていく、言わば「原点」に立ち戻った格好だ。
- 「前期は、コロナの影響で、客先のラインがストップし、需要が極端に冷え込み、創業以来、経験したことのない、大幅な売り上げ減となった。ただ、みんなで乗り切った、貴重な経験として、今期からの回復につなげていきたいと思っている」。
- 海外は中国、タイ、メキシコに販路を築いているが「メキシコ市場で、ラインの立ち上げが活発化し、これに伴う工具需要が半端ではなく、半年分に相当する工具を納入させて頂いた。当社の回復の一大要因となった」。
- コロナ禍で、客先訪問も限定的にならざるを得ない状況が継続するが「お客様の要望に応えていくためには、訪問して解決していくことが基本になる。大口ユーザーからの回復が見られるようになり、目途が立ち始めた。国内需要の回復が今後、期待できると思う」。
- コイズミツールは、創業以来「ダイヤ工具」を切り口に、自動車業界を最終需要家層として、成長してきた。
- 小泉社長は「今後は、他の産業へのコミットや、工具の小径化にも取り組み、新規へと繋げていきたい」との抱負も語った。