利益率上げていくベクトル合わせに全力投入する齋藤社長。サイトウ製作所では、標準トリルの動きが好調
齋藤社長
残業をしないでモノを作ることに努めてきたと語る齋藤社長。
「効率を考え、利益率を上げていくことにベクトル合わせができれば、昇給、賞与の確保が可能となり、家族との貴重な時間も有意義に使えるようになる」。
時間を意識し、個々人の能力アップやスタッフ間の連携強化を図るなかで、待遇改善を実現させていく。まさに理想的な姿だろう。
「6000アイテムという品揃えも武器になってきた。景気が下降局面に陥ってきても、300本ロットはなくなるが、50本単位の注文は増えてくる。今まで出なかったサイズが出るようにもなってきた」。
昨年は自動車向けの工具は落ち込んだが、標準ドリルの動きが良く、2021年と同水準をキープした。
JIMTOFでは、50Dの超ロングドリルを披露し、注目を集めたが、話題性に留まらず、その後、引き合いにも繋がっている。
「中小含めて、幅広い層から、是非、使ってみたいとの声を頂戴している」そうだ。
また、JIMTOFブースに来場した販売店の方からは「アトムの微小径ドリルは売れる」との声援も。
2023年については「電気代をはじめとする、仕入れを取り巻くコスト上昇の中にあっても、利益の確保を、ひとつ、ひとつ具体化していくつもり。面倒を価値に変える取り組みに後退はない」と齋藤社長はきっぱり。