齋藤社長に聞く「アトム」の営業スタイル。代理店へのタイムリーな納品によって、市場の流れを分析
角田工場最寄り駅の白石蔵王
サイトウ製作所の営業の特徴と深化の到達点について、齋藤社長に取材した。
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カタログ製品の国内販売は、流通のウエートが殆ど。
「お客様に安心してアトム製品を使っていただく為には、代理店に対し、タイムリーに納品していく事が基本になる。6000アイテムを越える製品の需要は少量~多量、頻度も様々。個々の製品の需要を細かく見ながら、自社の受注から出荷までを連動させる事で、市場への製品の供給と自社の効率の両立を図る。その取り組みに於ける営業の役割はとても重要だ」。
過去には増えた欠品がなかなか減らない、納期の信頼性が低いと言った問題があったようだが「現在は、市場との窓口でもある営業を起点として、受注から出荷までの、トータルな会社の力に結実してきているように感じられる」。
その一方で、直接、顧客と向き合う営業活動の重要性が、コロナの5類への移行に伴い、パブリック、プライベートを問わず、展示会が活発化してきたことで再認識されている。
「他社にない品揃えを持つアトムにとって、ロイヤルカスタマーの定義は他社とは違う。大きな需要に目を向けるばかりでなく、小さな隙間の需要に対応する為に、営業はどこにどうやって訴求していくのか。コロナの影響が過去になった今、リアル展示会への参加を追求し続けていくことは半ば必然であり、社内の生産活動とは違った難しさがあるという認識は以前よりも高まっている。社内と社外を繋ぐ営業の機能を再定義し、お客様に必要とされる存在になる事を追求して行きたい」。