深穴加工用ドリル、クロスグルーブドリルを提案したサイトウ製作所。非鉄系、樹脂などがターゲット

株式会社サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所

青木技術営業部長

サイトウ製作所から新製品がリリースされたと聞いて、JIMTOFブースに青木技術営業部長を訪ねた。
 「製品名はクロスグルーブドリル。非鉄系や樹脂などの被削材をターゲットとし、L/Dでは、30D、40D、50Dといった深穴加工に対応していく。サイズは刃径0・5ミリから0・1トビで2ミリまでをラインナップしている」。
 特長を記すと、外周に4本の逆ネジレ溝(グルーブ)を設け、クーラントの供給効率を高めつつ、滞留クーラントの増加により冷却性と潤滑性を向上させ、深穴でも安定した加工を可能とした。
 「さらに」と青木部長は「グルーブ効果と言えるが、外周マージンを逃がさない全マージンでも摩擦抵抗を抑制し、直進安定性を向上。また、グルーブと全マージンとのシナジーにより、切りくずの噛み込みを抑制し、面粗度向上にも寄与していく」と補足する。
 超薄膜のシャインコーティングを採用し、シャープエッジを確保。密着性にも優れ長寿命にも貢献するとともに、摩擦係数を低くし、平滑な面粗さによって切削抵抗の低減と高い切り屑排出性を実現している。
 「11月から販売を開始している。小径且つ特徴ある工具の為、反応を見ながら拡充を考えていく。ブース来場者からは、10Dや20Dはあるのか?また、鋼材やステンレス用はあるか、あれば試したい」などの問い合わせを頂いたようだ。