半導体分野からのニーズ手始めにハイスペックシリーズ具体化へ。サイトウ製作所
齋藤社長
- EMOショー初出展から場所を名古屋・メカトロテック会場に移した齋藤智義社長を訪ねた。
- EMOショーについては「欧州のディーラーから『扱いたい』との申し出を多数受けた。6000アイテムという品揃えを魅力に感じて頂いたようだが、具体化させていく場合、価格戦略をはじめ、エンドユーザーまでの商品提供の流れ、さらには資金回収まで、すべてゼロベースから構築していく必要がある」と語る。
- 国内流通では、経験していないプラスαの新たな「領域」ということになろうか。
- 「海外での商売は、現時点で課題山積みと思えるが、これを機会として、EMOショーで認識した世界中のATOMのニーズに応えていきたい」。
- EMOブースの装飾では、日本で小径の代名詞とも言える「Atom」を大きく掲げた。国内のみならず、欧州市場でも、小径精密ドリルの「商標」として認識してもらう意図が強く働いたからに他ならない。
- 「国内では、6000アイテムという豊富な品揃えそのものが強みとなって、ATOMの存在価値を形成してきた。では、海外市場で、具現化する場合には、どうすればいいか」と齋藤社長は思案する。
- 新製品ニュースに話を移すが、メカトロテックを機に、サイトウ製作所は、ハイスペックシリーズの第一弾「h4シャンクルーマドリル」という超高精度ツールホルダ対応のADRを具体化した。
- 「まずは半導体分野からの微細加工ニーズに即応した形になる。シャンク径3ミリに、最小径0・02ミリからの受注生産対応。今後、振れ精度、穴位置精度、工具寿命といった主要な角度から、このハイスペックシリーズのバリエーションをさらに拡大させていきたいと考えているが、その際、アイテム数と市場浸透をどのような秤で推し量ればいいのか。挑戦していくプロセスの中で、その解を見つけ、当社の転機にしていきたい」。
初出展のEMOブース(サイトウ製作所)