現場の創意工夫活かした工場運営に転換へーサイトウ製作所角田工場が設立40周年の節目迎える
設立40周年迎える角田工場
- 2018年、工具業界は、さらに忙しくなる‐齋藤智義社長と思いを同じくする業界人は多い。
- 「絶好調とも言える2017年の活況さを誰が予測できただろうか。日本をはじめ、アジア、欧州、アメリカ等、今年は全世界でさらに景気が加速すると考えるのが一般的な見方だ」。
- 世界市場、とりわけEMOショー出展を経てサイトウ製作所が「次の一歩」を踏み出していく欧州市場を意識した時、齋藤社長の脳裏には、売り上げ、コストに関わってくる在庫戦略をどうするか、という問題意識が横たわる。
- 「どのような品揃えをどの程度実行するか。欧州の営業拠点、アメリカの関連会社とも連携しつつ、先を見据えていきたいと考えている」。
- 2017年、体制的には、一番、工場が変化したと言う。
- 「工場運営で、若返りを図ったことによって、コミュニケーションが円滑に進むようになり、現場の声が、より良く届くようになってきた。その結果、若いスタッフの力の一端が垣間見え始めたことも、私にとっては大きな収穫であり、同時にベテランスタッフと若手スタッフの力を融合する為に、今後の役割をどのように位置づけ、全体としてどのように組織力アップにつなげていくか。更なる挑戦をしてゆきたい」。
- 工場のレベルが上がってくれば、営業の方向性にも影響を与えてくるだろう。
- 「どこで、どの程度、アトムが使われているか。『ニッチ』に拘り、きちんと収穫していくために、アトムに応じた販売スタイルとは?を自問自答しながら、他社にリプレースされない領域を確立していきたい」。
- 2018年は、角田工場設立40周年という節目を迎える。
- 「トップダウンではない、現場の創意工夫を活かしたスタイルにシフトしていけるようにしたい」との方向性を導きつつ「今年は増産体制を採っていく。先行きの好調は予測しつつも、単純な設備の増設ではなく、既存の設備で伸ばせないか、使い方、アプリケーションの新たな獲得を踏まえ慎重に大胆な生産能力アップを目指したい」。
- サイトウ製作所は、創業85周年になる。節目を意識したチャレンジに目が離せない。