一貫するテーマは納期短縮。6000アイテムに及ぶ少量多品種といかに向き合うか-サイトウ製作所・齋藤社長
齋藤社長
- 前期12月決算は、計画生産ベースを意識した対応を採ったことが奏功して増収増益の結果となったと言う。
- 齋藤智義社長によると「数字に表れた結果からみれば、売り上げは10%アップ、工場の生産ベースでは20%に迫る増え方だった。2018年も、概況にマイナス修正要因は、2か月が過ぎた現段階でも見当たらない」。
- だが、そうなると、注残や欠品への対応力は高いものが要求され、高い生産効率を伴った、納期対応力の実現に挑戦して行く。
- 「この1年、基本的に一貫しているテーマであり、増産対応は不可避。6000アイテムに及ぶ少量多品種の生産体制は、当社にとっての強みであると同時に、厳しい局面を強いられる可能性も出てくる」との認識を齋藤社長は示す。
- 「昨年は、従来、まったく出ていなかったサイズが出るようになり、『選択と集中』を考慮していくうえで、重要な変化と捉えている。当社は、中小企業とは言え『トップダウン型』が良いとは考えていない。スタッフひとり、ひとりの力を信じていくことの大切さを噛み締めていきたい」。
- 齋藤社長は、先の冬季オリンピックでのカーリングで、銅メダルに繋がった結果についてコメントしたキャプテンの言葉を引用する。
- 「ひとり、ひとりが何をすべきか、常に考えている、そのことがメダルに繋がったとの感想にも通じていくと思うが、当社は、昨年から若いスタッフの声がよく上がってくるようになってきたことから、私自身が、どのような『キャッチボール』を行っていくべきか。考え方を変えていく段階に入ったと考えている」。
- 好調な業績の勢いを社内体制の変革に繫なげて行きたい、と齋藤社長は言い切った。