技術的フォロー交えた商品提案さらに。サカイでは、求められなかった寸法受注目立つ。

株式会社サカイ

株式会社サカイ

酒井基和社長

 

  •  3月以降、商材の動きは落ち着いてきた‐と語るのは、切削専門問屋、サカイの酒井基和社長だ。  特に繁忙を極めていた中部エリアでは「流れ品」でキャンセルや発注量の手控えが伺えるようになってきたと言う。
  •  だが、その一方で「医療分野などに関わる小径加工用のパーツ関連ほか、車両や建機関連は引き続き活発な動きを見せており、さらに、今まで求められなかった寸法の工具へのオーダーが目立ってくるなど、下降曲線を描いているとも言い難い」そうだ。
  •  どのようなものが国内で製造されているか「関心を高く持ち続けていくことが大切」ときっぱり。
  •  商品の特徴的な動きでは「価格は高くても、性能のいい工具は売れている」。
  •  2019年の後半については「正直なところ、見通しは、よく、見通せない。在庫をさらに充実させ、求められる商材を切らさず、絶えず、お届けしていくことはもちろん、社内教育を充実させて、技術的なフォローを交えた商品の提案を従来にも増して、しっかりと行えるようにしていきたい」。
  •  酒井基和社長は、昭和52年にサカイに入社し、平成元年に社長に就任した。トップとして、30年の年輪を刻んだ、節目ともなるわかりやすい段階に入ったと言えるが「社内も、ずいぶんと若返りが図られ、彼らの頑張りに感謝している。しかし、長年、一緒に汗を流してきたメンバーが、この間、去っていった。やはり、それは寂しいよね」。