シギヤ精機から先端技術盛り込んだコンセプト機4機種登場。
シギヤ精機製作所工場内
シギヤ精機製作所は、JIMTOFで「シギヤの先端技術」開示となるコンセプト機4機種を出展、来場者からの意見、要望、アドバイス等を取り入れた製品へと造り上げていく考えだ。
「高剛性、精度向上等を狙って、回転精度をアップさせた動圧5点メタルといしスピンドルユニット、熱対策として、インスレーションカバー、ボールネジナット・サポートベアリングの冷却等の装備を有し、検証を行っている」そうだ。
半世紀以上にわたる円筒研削盤メーカーとして積み上げてきた技術の粋を継承、発展させつつ、コストパフォーマンスをも意識して「世に問う」とでも言えようか。
4機種それぞれをなぞっていくと、CNC円筒研削盤のベストセラー機をフルモデルチェンジした「GPL‐30C・100」。アンギュラタイプでフルモデルチェンジされたのが「GAE‐30C・50」。偏心ピン/ポリゴン研削盤では「GPES‐30C・25」。そして万能研削盤では「GSU‐40C・75」が出展される。
「Hydro‐D Spindle」と言われる新型といしスピンドルは、万能研削盤以外の3機種にはすべて搭載され、万能研削盤には、オプションで新開発のビルトインモータといしスピンドルユニット「Hy‐per Spindle」が選択できる。
高精度研削、あらゆる形状・加工部品への対応、加工物への接近性など、あらゆる円筒研削のニーズに対応。
「長年にわたり培ってきた研削技術を注いだものづくりをお客様に感じて頂きたい」と言う。
シギヤ精機製作所の内外比率を伺ったが、今期は金額ベースで国内55%に対し、海外45%と、トーンダウンしてきているとはいえ、昨年来からの内需比重は現時点でも若干高め。
JIMTOFを機に、出展コンセプト機でどこまで需要を刺激できるか、期待したいところだ。