森副社長に聞く自動車産業への期待――ソディック・タイランド
森副社長(昨年のタイメタレックス会場で)
- 「基調としてはいい。ローカル企業による下支えばかりか、2018年からは日系企業からの動きが、ようやく出始めた」と語るのはソディック・タイランドの営業を統括する森副社長。
- 需要家層では自動車産業に言及する。
- 「タイでのものづくり、特に自動車産業は、日本の影響が大きく作用する。EV化に端的に表れる、日本の自動車の変革のプロセスでは、米中ほか、諸外国との競争の中で、AIなど、ソフト面での充実にシフトしていくことが予想される。となると、既存技術をどうするか。希望的観測ですが、それらは、タイやインドネシアに移管され、そこに生産の量的拡大も織り込まれていくのではないかと期待している」。
- 2018年のタイでの自動車生産は5%アップの210万台。国内販売も100万台の大台に返り咲いた。
- 「他の分野での進展が見えない状況下、今年もタイでの自動車産業の発展に期待しない訳にはいかない」。
- 「タイでの売れ行きで好調なのはワイヤのVLシリーズ。今後は成形機の拡販も積極的に行いたい」
- ソディック・タイランドの販売はローカル65%、日系35%の比率。タイ工場は1990年の稼働以来、すでに30周年の時を刻もうとしており、世界各国への重要供給基地として歩んできた。タイ工場生産機VLシリーズの販売アップでタイ国内販売比率を上げたいと、森副社長は意気込む。
- 「今後はタイ工場生産機の成形機を、ローカル企業に広めていきたい。すでに評価もいただき、オーダーも入ってきている」。
- 営業スタッフは日本人4人、タイ人4人。サービスでは20人近くのスタッフを抱える。森副社長は在タイ、今年で9年を迎えようとしている。
- 「工場をバックに営業ができる。大変、ありがたいことだ」。