他社を圧倒する新製品の連打。すでに33件リリースした、タンガロイ。

株式会社タンガロイ

株式会社タンガロイ

取材に応じる和田支店長

 

  •  メカトロテックの来場者の多くは中部エリア。タンガロイでは、和田中部支店長にご登場願った。

 

 

  •  タンガロイの覚悟の証‐35件におよぶ新製品リリースに、その意思を託している。倍速切削の名のもとに、新製品が「連打され」、業界で9年連続の新製品リリース案件を誇ると言う。2019年に入り、8月末までに33件がリリースされている。40件を超える見込みとなっている。
  •  「中部エリアは、自動車産業に加えて、工作機械、航空機など、部品加工では裾野が広く、実に多様な市場と言える。だが、メインとなる自動車産業は、日々、生産が下がってきており『どこまで下がっていくのか』意識しないではいられない」と言う。特に中国案件の影響が大きいようだ。
  •  それでも7月からスタートした「火の弾プロモーション」は、地域差、アイテム差を伴いながらも「予想以上の動き」であり、締めの9月末までに、トータルでどの程度、成果を積み上げるか、ラストスパートをかけている最中である。
  •  「タング・カット、ミニ・フォース・ターン、ドリル・マイスター、ドゥ・フォース・トライの計4点で、購入形態は違うが各々の特典を付し、新製品購入の機会として、展開している。新製品は広めていかないと意味がない」。
  •  他社を圧倒する新製品の投入によって、市場を刺激し、シェアアップを図っていく。だが、この間のタンガロイの強みは「欠品がほとんど発生していない」ことも大きい。
  •  「IMCグループの傘下に入って10年が経過するが、中間在庫を持った生産方式に切り替えたことが、大きく寄与している。工場の生産能力アップにも、早くから手を打ってきて、先行投資という点でも一歩、先んじることができたことが大きい」。
  •  メカトロテックではムービーを活用した「動画による、リアリティーのあるアピールに重心を置く」そうで「反応がいいから」と実に端的な回答が返ってきた。
  •  出展製品では、自動盤用工具が、ひとつの注力製品として、要チェックになる。
  •  「シチズンと提携した内部給油対応で、新たな展開を試みていきたい。小物部品分野は今まで以上に目が離せない」。
  •  切削条件を上げ、ダウンタイムを短くしていくといった生産性向上のニーズは常にある。
  •  インターモールドには昨年から2年連続して出展した、その成果について振り返ってもらうと「自動車向けの金型ユーザーからの引き合い、受注が増えてきた。ご来場者の2割は新規顧客。商品の充実と合わせ、さらなる獲得を目指していきたい」。
  •  市況が冷え込んでいけば、自ずとパイは縮小する。故にシェアアップは、テーマになり続ける。