工具とツーリングのセット提案奏功。シェアアップに貢献-タンガロイ

株式会社タンガロイ

株式会社タンガロイ

木下社長

  •  タンガロイは、2019年、過去最高となる新製品52件をリリース。穴あけ工具の充実が目を引いた。
  •  「開発力と製造能力の実力を今年も継続して発揮していきたい。言わば生産能力で、営業展開を優位に進め、シェアアップをさらに図り、厳しい局面でも、数字に繋げていきたい考えだ」。
  •  いわき工場は増産体制を採る。効率の向上にも努めキャパを増やしていく方針だ。
  •  前期の売り上げは、大手の他社比では「踏みとどまった」と印象は強い。
  •  昨年は10月までは概ね順調に推移したようだが11月、12月は落ち込んだ。が、今年の1月には再びプラスに転じている。
  •  「先行きはわからない。中国市場は厳しい局面を迎えており、部品調達先の変更も予想される。国内では新規プロジェクトで案件が発生した関西が良かった。国内全体では機械搭載工具の提案と高能率加工シフトでフォローの風が吹いた」そうだ。
  •  国内産業で躍進した分野が宇宙・航空機分野だと言う。
  •  「35%以上の伸びを示し、新規顧客獲得にも繋がった。特にツーリング+工具のセット提案でアプローチできたことが奏功したと思う。物売りではなく、加工部品を見て判断、提案していくコト売りの重要性を実感した次第であり、この宇宙・航空機分野が、自動車分野をフォローしてくれたと言ってもいい」。
  •  新製品販売は、全体の販売に関連するという現実もあると言う。
  •  「新製品販売でどれだけ貢献したか、表彰制度を設け、激励しているが、新製品の拡販で成果を上げている営業マンは、総じて全体の成績もいい。販売店も同様のことが言える」。
  •  では、2020年はどのような取り組みで臨むのか。
  •  「宇宙・航空機分野は引き続き、注力していく。自動盤を駆使する小物部品加工も重要分野に掲げたい。ただ、コロナウイルスの影響は、どんどん拡大しており、現時点でその影響の広がりは把握できない。織り込めない不安要素はあるだろうが、当社としては、今年もシェアップに邁進していく覚悟だ」。
  •  パブリックの展示会では年間15カ所で出展計画がある。日本ではもちろん、JIMTОFとなる。

 

ツーリング分野でも差別化が図られている

ツーリング分野でも差別化が図られている

 

昨年の新製品リリースは52件と過去最高を更新した

昨年の新製品リリースは52件と過去最高を更新した