タンガロイオンライン新製品発表会にハルパズ会長が登壇。「2021年第1クォーターは2019年対比で同等以上に回復」
新製品に言及するハルパズ会長
- ハルパズ会長がオンラインで新製品発表会に登場。本紙面では、その流れを再構成させる形で紙面化を試みた
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- 迷路のような時代をどのように切り抜けるか-という問題意識が底流にある。
- 2021年がスタートして、早くも第1クゥーターが経過したが、タンガロイは「(コロナ禍のマイナスを脱し)好業績を残した2019年対比で見ても同等以上の成果を見ている」と言う。
- タンガロイは「穴あけ、溝入れ、転削、旋削という、あらゆる加工で改善提案が可能」であり、その技術力の応用範囲は、自動車産業を筆頭に、航空機、金型、工作機械、重電・・・といった分野にまで広がる。
- 工具の将来の製作方法で取り上げたいのが3Dプリンターによる具体化例。カッターボディーが従来の鉄製だと228グラムだが、チタン製に置き換わると73グラム。これによって、ビビりを大幅に抑え30%ものスピードアップが可能だ。
- 非加工時間の短縮も重要なテーマであり、それは最短のセットアップ時間で素早い交換が可能な工具の提供にも関係する。ツーリングシステムの「TUNG CAP」を脱着可能なモジュラーシステムとして活用するメリットは大きいだろう。
- 少ない電力で加工を可能とする工具も魅力。優れた切りくず処理によって、生産性向上はもちろん、省エネ加工も実現する。また、ビビリを抑制させることを通じて不良を低減させることも省エネに繋がっていく。
- 2方向からの内部給油が可能な「TUNG TURNJET」に高圧クーラント供給装置を組み合わせることで切削熱を抑え、切りくずを細分化することで高能率加工を実現する。
- 工具管理という視点も重要。「MATRIX」は、必要な工具の取り出し・補充が簡単に行えるほか、収納されている工具の在庫確認や自動発注なども容易に行える。
- 大手工作機械メーカーにも導入され、工具の一元管理を通じて、作業の効率化、コスト削減を可能にしている。
- たとえば「作業時間の15%が工具探しに費やされている」「在庫の65%が一度も使われていない」「欠品で20%の仕事が予定よりも遅れている」・・・といった事態を回避できるようになっていると言う。
- インサートの形状に革新をもたらすことで50HRCを超える高硬度材加工を可能にする。また、材料工学に基づいた母材やコーティングの開発、その結晶としての最新材種の提供。
- 「年間収益の30%が新製品によってもたらされている」。
タンガロイ新製発表会