ノズル分野で大手機械メーカーの見直し需要発生した東海合金工業&トーカロイ
販売会社のトーカロイのメンバー
- トーカロイの所長を兼務する東海合金工業の佐藤企画室長に面談し、2019年度を総括してもらいつつ、新年度の計画や展望を取材した。
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- 東海合金工業の2019年度は2017年度と同規模となったようだ。
- 「合金の分野が一昨年並みにまで落ち着いてきたようだが、精密加工分野はEV関連の好調持続、住宅関連という新規分野でスタートを切る『収穫』もある。ノズル関係はグループ会社のエバーロイとトーカロイとのシナジー効果も奏功して引き続き高原状態継続中」とのことだ。
- 因みに東海合金工業の2018年度は生産が追い付かないほどの活況を呈していた。過熱ぶりが一段落したとも言い代えられようか。
- トーカロイの売れ筋商材でもあるノズル関係では、特に大手機械メーカーの、超硬ノズル見直しのタイミングで新たに需要が発生してきている。
- 「コストダウンが主要な目的のようだが、遠距離からでも狙った位置に噴射可能なノズル需要も高まってきている。これに伴い、従来は、超硬とノズルそれぞれのセクションで、各々で対応していたが、顧客へのリスポンスの速さも意識して、一緒になって取り組む機運も盛り上がってきた。社内シナジーとも言うべき新たな体制構築も期待できようか」。
- 4月には新卒4人含め計6人が東海合金工業に入社した。
- 「工場には4人が配属される。当面は1人当たりの生産高は下がるだろうが、社内教育の体制見直しも含めて、将来的な戦力となってもらえるようにしていきたい」。