モータコア金型向け電磁鋼板専用素材、ETシリーズをトーカロイがメカトロテックで提案 従来の多用素材に比べ、摩耗抑制効果34%以上

株式会社トーカロイ

株式会社トーカロイ

山田課長

トーカロイがメカトロテックでアピールしたETシリーズは、自動車のEV化によって需要の拡大が期待できる、モータコア金型向けの電磁鋼板専用超硬合金素材として提案されたものだ。
 山田営業課長は「モーターに適用される電磁鋼板と言っても様々なグレードがある。種類も多く、それによって出力も変わってくるが、効率的な動作とエネルギー変換が期待されるのは言うまでもない。弊社では1260型以上モータコア金型を製作した実績があり、加工を想定したノウハウが伴っている」と語る。
 ETシリーズは、高負荷に対応する「RET35」、標準的な「FET04」の2タイプの素材をラインナップする。
 「電磁鋼板の加工で多用されている超硬合金素材、VM-40相当材に比べ、34%以上の摩耗抑制効果を発揮し、金型メンテナンス頻度の削減に貢献する」とともに「2タイプの素材を活用していくことで、幅広い電磁鋼板材に対して、適用が可能になってくる」とのメリットを挙げる。
 駆動用ほか、モーターは多種多様だが、電磁鋼板は、その9割以上に使われている。
 「国内需要について、精査し、駆動用以外のモーターについても、用途例として、追求していければ」との期待を寄せる。
 ETシリーズの活用によって「製品バリの抑制」「ショット数の増大」「再研量の削減」-を実現させ、金型メンテナンス頻度の削減等を含めたトータルコストの削減を図っていく。