ハヤシ製作所がユキワ製ツーリング、スーパーG1チャック、グリーンG1チャックで顧客ニーズに対応

株式会社ハヤシ製作所

株式会社ハヤシ製作所

ユキワ製ツーリングを手にする髙野さん

 

  •  1976年にVTRのドラムやカーエアコン部品の加工で創業したハヤシ製作所は、現在、鏡筒、レンズ枠といったカメラ・光学部品などを中心に事業を展開している。
  •  2004年に入社した2代目となる林武志社長は「空気圧関連、測量機関連などもあるが、8割方は光学部品で占める。製作した製品で営業展開していくことをモットーとしており、営業スタッフは置いていない。品質、コストは当然として、客先から一番、求められているのは供給能力であり、現場が最も配慮しているのはこの点だ」だそうだ。
  •  取引企業はおよそ10社。直需、材料メーカー経由、商社ルートという流れで仕事を請けている。 総数で優に1000本超え
  •  「ロット数は、従来は1万オーダーを数えたが、今は多くて5000個、平均すると2000個~3000個が多い。機械設備は、110台を数えるが、このうち82台がタッピング能力の高さを評価して導入したブラザー製が82台とメインを占める。互換性、段取りのスピーディーさ等を考慮した結果だが、そのほとんどにユキワ精工のツーリングが装填されている。その総数は優に1000本を超える」と言うから半端ではない。
  •  ハヤシ製作所は、総勢73人体制で、うち段取り、検査要員を含め、現場には25人が従事し、ブラザーの設備は3人で対応している。
  •  現場を切り盛りする責任者の高野さんも交えて話を聞いてみると「ユキワ精工のツーリングは、先代の時代から使用しており、長いお付き合いになる。現在、加工部品の幅の要求精度が高いものはスーパーG1チャック、挽き目重視の場合はグリーンG1チャックと、使い分けながら、活用している。両者ともコンパクトで精度がいい。加工では特に摺動、幅、そしてカム溝といった部位には特に神経を使う」そうだ。
  •  客先が一番、求める供給能力と言う点で、是非とも付け加えたいのは機械設備投資だろう。
  •  「穴あけ加工のみならず、フライス加工やカム加工が増えてくる中で、ブラザー製設備への投資は、特に注力してきた。80台を超えていることは、すでに触れたが、このうち約50台は東日本大震災以降に導入した。半年間で10台設備したこともある」と、顧客に対する供給能力と言う点で、進化していく設備への拘りは強い。
  •  たとえば6年前に導入したブラザーのマシニングセンタ「S‐500」は、月間稼働時間にして220時間。「動きそのものがスピーディーなうえ、機内の温度変化が少なく、ツールチェンジも速い」。
  •  「だが、ブラザー製設備の長所は、ユキワ精工のツーリングの力がなければ引き出せないのも事実。アルミ中心の非鉄金属における切削加工のスペシャリストの道を今後も追求していきたい」と林社長は結んだ。

 

カム溝加工など、複雑形状が増えてきた

カム溝加工など、複雑形状が増えてきた

 

ツーリングはユキワ製のオンパレードだ

ツーリングはユキワ製のオンパレードだ

 

林社長

林社長