日本製の優れた機械工具や機器類の輸出強化へ。体制構築に向け、外国語大学卒業の新入社員も確保したライノス。

株式会社ライノス

株式会社ライノス

4月から貿易業務に従事する新入社員の森さん

ライノスの濱口営業課長を訪ね、輸入の柱を成す切削工具の現状や新たな事業展開について取材した。

 切削工具を主体とする輸入販売については「メガドリルリーマやミシガンのデバリングツール(バリ取り工具)に代表される、工程集約、時間短縮に貢献するアイテムへの問い合わせが多くなってきた。背景には人手不足ばかりか、残業への配慮も感じられる」そうだが、需要の「源泉」を辿れば、キーワードはやはり人手不足となるようだ。
 一方、新たな事業展開については、3年に及ぶコロナ禍によって低迷していた、輸出部門の建て直しを課題に設定した。
 「韓国やタイなどの現地商社に、日本製の優れた機械工具や機器類などを販売、供給し、それぞれの市場で改めて浸透を目指していく。コロナ禍による落ち込みからの脱却を図りつつ、将来にわたる、新しい柱として構築すべく、体制的にも強化していく考えだ」。
 輸出業務への対応強化の一環としては、すでに4月から新入社員が加わった。森瑳輔さん。大阪の外国語大学を卒業したと言う。
 森さんは「英語を活かせる職場を探すなかで、ライノスとご縁があった。貿易業務の諸手続きほか、扱い品目への習熟などに努める日々だ」そうだ。
 切削工具を主体とする欧米の優れた製品の輸入、日本で評価され、実績を積んだ製品の輸出、それぞれを通じて、ものづくりの現場をサポートしていく。ライノスの「原点」を再認識した次第だ。