ライノス・濱口課長訪問 「需要は高くないが、ベース担う加工に照準」ウエバのカウンターシンク、メガドリルリーマー、ヒルトラインのクーラントホース・・・提案商材の厚さに注目

ヒルトラインをアピールする営業スタッフの森さん
ライノスの2024年度全般を総括してもらうべく、濱口営業課長を訪ねた。
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主要顧客である自動車関連分野は、今ひとつ、動きが鈍い。
「目の前の需要は決して高くはないものの、ベースを担う加工は動いており、その『すき間』を狙って、受注数字に繋げてきた」。
コスト、性能面で安定した評価を得るウェバのカウンターシンク、工程集約で貢献するメガドリルリーマー、ステンレス製クーラントホースのヒルトライン・・・ライノスから提案される商材の層は厚い。
「各社の商品の仕入れは順調だが、円安基調に加え、コスト上昇が著しく、昨年8月から全般的な値上げに踏み切った」。
価格改訂は2022年7月以来2年ぶり。この点について東野社長は「お客様にご負担をおかけし、心よりお詫び申し上げます。状況としては、旧価格では仕入れ=赤字が免れず、新価格で受注が進むにつれ、以前よりも厳しい状況が緩和されつつある。今後は、日本だけでなく欧米諸国やアジア地域の景況そのものの改善に期待していきたい」と語る。
地域の優良ディーラー主催のプライベートショーに積極的に参加しており、3月の広島・府中のマルヨシを終え、5月は京都のタナカ善、長野の国興と続く。
「10月になれば、名古屋開催のメカトロテック出展を予定。愛知、岐阜、三重を中心とする集客への期待は膨らむ。需要層で見れば、自動車ばかりか、航空機や医療分野でもアピールしていければと考えている」。