車載系の部品加工も視野に入れ始めた中京。自動運転、安全性能の進化に配慮、対応していく
豊明工場外観
- 自動車業界の「激変」を前にして、中京では、得意とするエンジンなどのパワートレイン系部品のみならず、車載系の部品加工もターゲットに、既存工具の刃先への検討を施すなど、汎用性を高めていく試みに余念がない。
- 川瀬敏裕専務は「自動運転、安全性能のさらなる進化の加速は容易に想像できる。当社でも、バッテリーの導光板や特殊樹脂の加工を意識した工具づくりを考えていかなくてはならない段階にもはや、きている」。
- もちろん、従来から注力してきているパワートレイン系を軽視するわけではない。実績の上では、流通各社との連携を通じて、CBNインサートやカルカッター、ブレーカ付PCDインサートなどが売れ筋商品として定着し始めている。
- 「メカトロテックでは、同じ自動車業界をターゲットにしながらも、より広範な加工を対象にできる工具の可能性を提示していきたい」と意欲を見せる。
- また、展示会という括りでは、タイの現地法人が初めて単独でタイメタレックスに出展することも耳目を集めそうだ。
- 「自社での生産量が伸び、利益もアップしてきた。日系自動車メーカーの特殊工具対応、およびアフターサービスによって、リピートを発生させてきているばかりか、そのティア1、ティア2クラスで標準工具を伸ばしているからだ。タイメタレックス出展を通じて、スタッフが自信をもって製造に携わり、顧客をフォローしていく訓練ができるようになれば、言うことはない」。